どうもこんにちは、塚越です。最近PCモニタを上下配置込みの3台に増やした為、いくらかこういった作業もし易くなりました。
それでは2021春の参加作品を纏めてゆきましょう!
今回は水谷の分と私の分とでカテゴリ分けしますね。
なおすべて同人作品であり、初回頒布は4/25開催の春M3となります。
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■水谷瑠奈の参加作品
Crossing Zeal / イケモト(Farthest - コンピレーション)
歌唱担当:tr.07 Reborn Trigger 作編曲:将 作詞:イケモト
イケモト氏によるコンピレーション企画です。るなちの他、片霧烈火さんやRitaさん等がボーカルとして参加しています。
特設サイト上にボイスコメントが掲載されているので、是非お聴きください!
Gratitude / Coma(Angelicca)
歌唱担当:tr.01 光の彼方へ 作詞作編曲:Coma
tr.02 Take 2(水谷瑠奈Ver.) 作詞:Rita 作編曲:Coma
tr.03 Gratitude 作詞:らいね 作編曲:Coma
tr.02 Take 2(水谷瑠奈Ver.) 作詞:Rita 作編曲:Coma
tr.03 Gratitude 作詞:らいね 作編曲:Coma
Comaさんの個人サークル「Angelica」における、るなちボーカル主体の企画となります。
4/18にUPされたラジオにて、本作について語っています!
【宣伝】
− コーマ@M3一展H05/Web赤-073 (@Coma31) April 18, 2021
M3-2021春新譜『Gratitude』の楽曲紹介ラジオを公開しました!ゲストに水谷さん、塚越さん、らいねさんをお迎えし、制作過程や楽曲について掘り下げています。https://t.co/FoTlHcOZBC#M3 #M3春
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■塚越雄一朗の参加作品
インタステラ / 咲良ゆの(Amelia)
tr.03『セイレーン』の作詞作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱:咲良ゆの コーラス:香月ゆか
お初です、咲良ゆのさん!発声や発音のはっきりとした、明瞭感と透明感双方が伴うお声の持ち主です。また、本作においてはコーラス担当として、香月ゆかさんにもご参加戴いております。伸びやかなファルセットを主体に、とても表情豊かに歌ってくださっています!
楽曲性としては重めかつシンフォニックなポップロックといった言葉が適切でしょうか。ストリングスパート、コーラスパート、或いはピアノパートといった、本来こういった楽曲においてはオミットされがちなパートをあえて立てている、総じて私らしい、或いはNanosizeMirっぽい?楽曲ではないかと考えます。なお本楽曲での演奏に用いているエレキギターは従来のハイゲインタイプ(ヘルレイザーエクストリーム)ではなく、オーソドクスな3シングルのストラトなんですよ。この辺は気分ですね!要所々々に存在するソロフレーズ等においてその辺りが聴いてとれるかと。
作詞も私担当です。言葉の紡ぎ方はとても独特であると最近云われるんですが、私自身確かにそうだよなとw 作編曲に対し作詞作業は不慣れな点もあり時間がかかってしまう事も多いのですが、ただこれはこれで楽しいものだなと最近感じていますね。なおコーラス部分は全造語です!
花標本乙女-Herbarium Maiden- / 中恵光城(ABSOLUTE CASTAWAY)
tr.01『彼岸花』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:中恵光城
中恵光城さん、楽曲をご提供するのは結構久々なんじゃないですかね?と思って手元のフォルダ見てみたら、前回は「2019秋」となっていました。2年ぶり!
楽曲はタイトル通り「彼岸花(の擬人化)」とテーマとした、退廃味を帯びたバラードトラックとなっています。初期段階でのご要望として先ず「ジャズっぽいニュアンスをもつもの」とありまして、そこから着想してのこの曲調、モノクロ映画を彷彿とさせる様な風合いを理想とし、それを目指し構築しました。
本作品における「彼岸花」ちゃんはちょっとヤンデレ気味なところがあり、それにあわせてか、光城さんによるボーカルもとても情熱的かつアンニュイな風合いを有すものものとなっています。些か歪んだ、けれども美しい愛の有り様を感じ取って頂けると幸いです!
ところで余談ですが企画について最初伺った際、私は「彼岸花→彼岸島→丸太」を先ず連想したんですよ。なので制作に当たっては先ずそれを全力で忘れる必要があった、という事を述べておきます。
いろは七不思議探訪記 / ななひら(Confetto)
tr.03『乙女前線!いざ変化☆』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱:ななひら 作詞:まめこ
ななひらさん、つまりはななひーです。今作はジャパニーズホラー、つまりは怪異的なものがテーマという事で、皆さん割とそれを強く意識した楽曲を書かれた様です。ですが私はかなり元気な電波曲をデモとして書いたもので、さてじゃあこれをどう料理して企画に寄せようか、といったやり取りがありましたね。
対処策として「ラウドなアレンジをする事」「和楽器を多めにする事」の2点を挙げ、その事を念頭にアレンジを行いました。特に後者については、アレンジ上においてかなり比重を追いています。以前より例えば上述の光城さんのもとであったり、或いは葉月さんのもと等において和系のアレンジは数多くやってきていたので、その際揃えておいた音色ライブラリが活きたな!と。
作詞はまめこさんです!私自身が是非彼女にと要望をだしたものですが、なにせ直近で書いて戴いていた楽曲が「Baby Romantica / 藍月なくる×まめこ」という事で、今回もパート数盛々で大変なんじゃないかとご懸念であった様ですw 結果的には…まあこちらはこちらで大変であった事は先ず間違いないでしょう。しかしその甲斐あって非常に特徴的なフレーズが散りばめられ、これまた特徴的かつ象徴的なハイトーンボイスで歌い上げるななひーVOと相まって、アルバムの中でも異彩を放つ楽曲に仕上がっていると考えます。
RedemptioN / Sennzai(Seardrop)
tr.02『可能性の少女』作詞作編曲及びギター演奏
歌唱:Sennzai
いつも極めて表現豊かなボーカルで魅せてくれるSennzaiさんです!今回は作詞も私ということで、ご企画の内容を照らし合わせ、どういった楽曲に構築するかじっくり吟味した上で制作にあたってゆきました。
タイトル通り「可能性」を思わせる、或いは内包した楽曲をという事で先ず私が考えたのは、物理学的なワードを散りばめ、それらを人が有す好奇心といった感情(欲求?)と照らし合わせて書いていったら面白いのでは、という事でした。よってタイトルの『可能性の少女』というのも、実は仮タイトル『物理学と少女』というのが変容した形なんですよ。あとコーラス部分はこちらも全造語です。
楽曲性について4つ打ちダンスビートを基調にシンフォニックなエッセンスを織り交ぜたものです。これまたこのところの私っぽいやつですね!なにせSennzaiさんですから、メインボーカルは勿論、コーラスにおいても大幅な表現で歌い上げてくださる為、迫力と量感がでますね〜。なお比較的オケ厚な私ですが、近年はそれでも少し間引いていく方向にシフトしてるんですよ。しかしこの楽曲は間引かなかったな…w コーラスパート等諸々含め、オケ厚であることにもそれはそれでロマンがあるんですよ!
コーシャスの天秤 / 小鳥遊まこ(うたのは)
tr.06『Kiss my butt!』作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:小鳥遊まこ
まこさんのもとではロックをやる!というのが兼ねてよりのマイルールなわけですが、その時々で、ロックはロックでも様々な"ロック違い"が生まれてきます。今回もまたその幅を拡げるであろう楽曲に仕上がっています!
アラビアン系の楽曲進行は本来あまり自由の効かないものなんですが、それでも元が単純なだけにある程度やり様もあるんですよ。この楽曲はまさにそんな、「アラビアンっぽさをなるだけ維持しつつ、できる限り自由に和声を展開する」というコンセプトありきで成り立っています。楽曲中においてオンコードを多用しているのはまさにその為です。
ところで本楽曲のサビ部分のキーはC#という事で、エレキギターのチューニングはドロップDの半音下げとなっています。ここまで下げると普通のゲージではもはやダメなので、この楽曲を期にドロップチューニング用の弦に張り替えましたよね。DAW主体で音制作しているとこういった(楽器面での)苦労や工夫からは無縁でいられる事も多いですが、なにせミュージシャンである手前、時々目をかける機会があるというのもまた面白いなと感じます。
まこさんのボーカルはなんだか、回を追う毎に迫力が増している感じがしますね〜。この楽曲でも特にはサビ部分など非常にパワフルに歌って戴いており、それが楽曲全体の勢いを間違いなく押し上げていると考えます。既に無数書いてきているこの組み合わせですが、今なお新たな試みで制作(及び歌唱)に勤しんだり、その上でお互いに新たな発見があったり…継続は力なり、ですね!
恋する蓄音器(グラモフォン)/ 後藤ハルキ(A little bit)
tr.02『浮世語り』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:後藤ハルキ
蓄音機ってグラモフォン(Gramophone:英 / Gramophon:独)っていうんですね。初めて知りました。なんでも元は商標であったらしく、それが後に一般名詞として定着したようです(by Wiki)。
そんな蓄音機がテーマ及びジャケ画像になっているなっている辺りが本当にハルキさんらしくていいなと思うわけですが、私の担当曲のテーマは「やさぐれ女」ですw 東京事変的なものをサウンドコンセプトとした、アッパーな…これはなんと呼称するのが適切なんですかね?ジャズなのか、ブギなのか。まあそんな楽曲になっています。
昨年冬頃、劇伴仕事に伴いブラス音源を一新したんですよ。これまで割とこの部分はある程度妥協しつつやってきたんですが、さすがにもうそういうわけにはゆくまいな、と。私的にあまり多用するものではないので扱いには幾分か不慣れさも伴うんですが、やはりこれまでよりも良い感じの風合いで纏まる気がしますね。よかったよかった!
ところでハルキさんもまた、(おこがましくも)ここ数作でのご成長が著しいなと感じているんですよ。特に今作ではこれまでにみられなかった表現が多く用いられており、また根本たる声量も(楽曲性による部分もあるとはいえ)かなり上がっていると思います。歌のミックスをしていて、個人的にちょっとハリーコニックジュニアを連想しましたね。かなりキテると思いますよ!
Oracle / 葉月ゆら
tr.03『闇、溺れる鱗姫』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:葉月ゆら
おなじみ、ゆらさんの白ゴス黒ゴス企画です!そのうちのこちらは「白」の方、ですね。
いってしまえばちょっと懐かしい感じのトランスポップなんですけども、実はこの楽曲の着想を得たのってトランス系とはまったく異なる、とある劇伴曲が切欠なんですよ。それは本楽曲全般にみられる様な、細かなシーケンスフレーズがとても印象的であり、「ああ、これは格好いいな」と。で、それをモチーフに楽曲を構築するにあたり、トランス系のイチ要素として落とし込むのが最もこう、落とし所がよかったんですね。
歌唱面において特徴となるのはメイン及びコーラス双方にみられるファルセット域のハイトーンなのですが、ゆらさんはこの辺りをすごく美しく歌い上げて下さるんですよね。そもそもレンジ(音域)が極めて広い方なので上から下まで縦横無尽に使えるわけなんですが、とはいえやはりオイシイ所というのもあるんですよ。その辺りをどう活かしてゆくかというのが毎度課題となるわけで、この楽曲などはそこに、私的に明確な答えを見いだせた一例といえるかなと自負します。
ところでサビにおけるエレキのバッキング、実はこれ結構大変だったんですよ!これだけハイゲイン系の音作りをしている以上ブラッシングをしてもハーモニクスが鳴ってしまうので、それを以下にねじ伏せつつ、綺麗かつ子気味の良いテイクを録ってゆくか、みたいな。シンセやストリングス等かなり鳴っている箇所なのであまり明確には聴き取れないかもですが、私的な苦労点として残しておきたいなと。
Witchcraft / 葉月ゆら
tr.03『鱗、装う偽り姫』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:葉月ゆら
こちらは「黒」の方です!
「白」「黒」と2作品制作する場合、白の方は美しさ等を演出する為、幾らか抑え気味に制作する事がこれまでは多かったんです。ですが今回は上述の白からして案外と強調がハデめなので、それを先につくった上での黒はいかにすべきか結構迷いましたね〜。ですがここは「らしくいこう!」という事で、今回の作品群でいえば『RedemptioN / Sennzai(Seardrop)』あたりに近しい楽曲性を有すものに仕上がっています。
ですがなにせ「黒」という事で、相応のダークさが必要となります。今回は音色面というよりは和声といった、ごく音楽的な部分におけるそれの演出に注力しました。以前にも書いたか、私は基本根暗なもので(自分自身そうであると考えているので)、こういったクローズドな(つまり音と音との間隔が近い)、閉じた和声は生理的に得意とするところです。なんというか心地よいんですよね。
ちなみにこの曲調については今現在においても制作希望が挙がっている案件があり、今後も恐らくお世話になるものと考えます。一層突き詰めて、より魅力的かつ唯一無二の要素となり得るまで昇華したいところです。
なおこちらの楽曲においても、特にはサビ後半のメイン、及びコーラスパート等において意識的にハイトーンを用いている箇所が存在します。特にはサビラストのメインの伸ばし(音=High-F#)などもはや拷問に近い音とも思えますが、美しくやってのけるゆらさんには頭が下がる思いです。とはいえあまりご負担を強いてばかりも申し訳ないですし…いっそ次は全体的にすっごい低い曲とかどうですかね。それはそれで辛いな…!
Crossing Zeal / イケモト(Farthest - コンピレーション
tr.02『Take 2』のピアノ演奏を担当。
歌唱:水谷瑠奈 作詞:Rita 作編曲:Rita
こちらの作品はるなちの項で既に紹介しましたね!私もちょろっとお手伝いしています。
実は上述のピアノ演奏に限らず、アルバム全体におけるハモリの採譜、ボーカルエディット、或いはアレンジやミキシングのチェック等をやっていたりもします。ですがまあ聴いて取れるものでもないでしょうし、あくまでも本作の立役者はサークル主のComaさんと、あとはるなちですからね!仔細なコメントは控えようかと。
ちなみに個人的なオススメはtr.03の「Gratitude」です。オーソドクスなポップロックながらにもとても上手くまとまっており、また随所から「Comaさんらしさ」の感じ取れるトラックに仕上がっていると考えます。るなちの歌唱も映えがありますし、らいねさんによる歌詞もまたいいですね〜。是非聴いてみて下さい!
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今回は以上となります。纏め、結構大変だったな…!w
ですがこれもまた風物詩という事で、今後もバリバリ続けてゆこうかなと。
ところで去る4/18にはるなち出演の「KSL online 2021」がありましたね。お疲れ様回と称し、本ライブについて語らったラジオ番外編を先日ゆるっと収録したんですよ。近々アップしますね!