どうもこんにちは、塚越です。今春といえば私的に楽しみにしていた水星の魔女二期が現在まさに放映中なのですが、制作が忙しく、まだ1話たりとも観れていないんですよ。先日きゅうりくんにこの旨を話したところ、「まだ3話だから大丈夫」との事でひと安心。今夜からM3までの間のどこかでイッキ観しようと考えています。実に楽しみ!
あ、春M3には私も行きます。イベ参加はだいぶ久々なんじゃないでしょうか。NanosizeMirスペース(A-13a)にいます。
あ、春M3には私も行きます。イベ参加はだいぶ久々なんじゃないでしょうか。NanosizeMirスペース(A-13a)にいます。
さて、という事で今春の参加作品を纏めてゆきます。
■NanosizeMir(M3-2023春 頒布)
盲信サンクチュアリ - NanosizeMir 2nd Single
歌唱・コーラス:水谷瑠奈(全曲)
作編曲、楽器演奏:塚越雄一朗(全曲)
作詞:らいね(tr.01)、塚越雄一朗(tr.02)
ボイス:Yuba(tr.02)
今回はシングルです!収録されるボーカル楽曲はtr.01「盲信サンクチュアリ」とtr.02「オバケなんていない!」の2曲。それぞれについて書いてゆきます。
・盲信サンクチュアリ
こちら、実は前回『狼の冬』にてお蔵入りした楽曲なんですよ。これに大幅な路線変更と大胆なアレンジを施した結果、歌詞や主旋律は据え置きであるものの、印象としてはほぼ別物として生まれ変わったというのが制作のいきさつです。
フィルタリングやグリッチングを多く用いたシンセサウンドと、加工的な4リズム構成とが格となる、これまでのNanosizeMirを踏まえれば異端的な音づくりで成り立つ楽曲です。前々よりこの路線をやりたいと考えていたんですが、これまではなかなかチャンスに恵まれなかったんですよね。
よい機会なのでここでいっぱつ披露した上で、またNanosizeMirでは今後についても、この路線ないしこれに則る派生的な路線を強化したいと考えています。活きの良いトラックに仕上がってるので是非お手にとり、聴き込んで戴けると嬉しいです!
・オバケなんていない!
NanosizeMirのYouTubeチャンネルの登録者500人記念曲として制作にあたった本楽曲、「MVとして仕上げたい」等のネタが先行し、結局かなりの製作期間を費やしてしまいました。
作詞も私なんですが、この前後でとにかく怪談系のまとめ動画を見漁っており(なおこの傾向は現在も継続中)、それがそのまま歌詞内容に反映された形に。特設サイト上にて私は「オバケ信じない派」とありますが、正確には「オバケ本当は信じたいけど全然おらんやん派」です。オバケどこにいるんです?
曲調としてはEDM的なミキシング手法をほぼそのまま、ラウドロックに取り入れた形ですね。「ぎゃーおばけだー」ボイス要員として声かけたYubaさんはデスボイスなんかもいけそうな感じなので、イントロにてそれを使えばよかったなと今になって思います。次の機会!
・【Music】2nd Single『盲信サンクチュアリ』(XFD) / NanosizeMir【M3-2023春】
・【MV】オバケなんていない! / NanosizeMir
■塚越個人として
- YouTube及びサブスク
But Varny Bites!! - バーニー・ユィリス
※リンク先はTuneCoreの楽曲サブスクページ
作編曲及びギター演奏を担当。作詞のお手伝い。
作詞:塚越雄一朗(NanosizeMir)、バーニー・ユィリス、Project:YuiRes
VTuber『バーニー・ユィリス』さんのオリジナル楽曲です!MV公開及びサブスク解禁にあたっての記念配信にてコメントを寄稿したのですが、そちらでも触れた通り、この楽曲について最初にお話を戴いたのって結構前なんですよね。陽の目をみる機会を与えてくださり、本当に有難うございます!
彼女のChにてエロから歌まで様々な分野で手腕を披露されているバーニーさんですが、こと歌唱に関していえば「本格派」この一言が刺さる、紛うことなき逸材です。「But Varny Bites!! 」の主軸となるのはあくまでも電波曲的な手法なんですが、なにせボーカリストがそれだけの方という事で、純粋な歌唱曲としてみても本格的かつテクニカルなものとして仕上がっており、この辺りは本楽曲が、他の電波曲群とは一線を画す部分です。
ちなみに小ネタ、この楽曲の2サビ後のCメロ(Dメロ?)部分はそこオンリーでループが組める様に構成されており、実際彼女の動画内でもBGMとしてそれが用いられていたりするんですよ。ともあれ今後も沢山聴いて戴けるとバーニーさん共々、とても嬉しいです。
■塚越個人として
- M3-2023春 頒布作品
Labyrinth / 葉月ゆら
tr.05『薄氷の恋』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:葉月ゆら
ゆらさん、前回の冬作品では荘厳というかシンフォニックな楽曲をお寄せしましたね。今回はそこから一変、ハデなやつです!
クラブ音楽界隈ではしばしば、過去の著名な既成曲をモチーフとする手法がとられますよね。まさにこの楽曲もそんな潮流に則ったもので、デステクノ系の音づくりや表現法を屋台骨として成り立っています。元々は結構な勢いで擦られてきた形ではあるんですが、今なりの、或いは私なりの要素も多く加えていますし、聴く方によってはむしろ新鮮かもしれませんね。
そしてそこにゆらさんの、キレのあるボーカルが加わるわけなんですが、今回はこれも非常にうまくハマったなあと感じています。総じて格好いいと自負できる仕上がりになっており、割とメランコリックな印象の強い今作全体の中で、イイ感じのアクセントになっていそうな気がします。
Lady Diamond / 後藤ハルキ(A little bit)
tr.01『レディ・ダイヤモンド』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:後藤ハルキ
毎度ながら、作品名や或いは楽曲タイトルからしてレトロな香りがすごいですよね!「レディ・ダイヤモンド」かぁ…いいなあ。ルパン三世やらキャッツアイやらを彷彿とさせる感じですよね。
ビッグバンドジャズトラックです!このところハルキさんのもとでもシティポップっぽい雰囲気とか多かったんで、今回のこの形はある意味で原点回帰的といえましょうかね。ただハルキさん自身の歌唱力は今なお成長を続けていますし、私も私で及ばずながらサウンドを磨いてきているので、やはり総じて、より高い次元での擦り合せが出来るようになってきてるなと思います。
なんせ今回ハルキさんは制作時のやり取りにて、「やりきった!」と仰ってましたからね。サビ等におけるベンドやフォールを用いた表現等、要求値の高い旋律への順応性、すごいなって思います。やっぱハルキジャズ、いいですね。
Pale Memento / 花摘藍(Miniature fleur)
tr.01『Pale Memento』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:花摘藍
00年代系の楽曲、絶対どこかでやりたいと今回考えてたんです。ここになりました!藍さんのピュアなボーカルには絶対合うというのと、おなじみゴシック系というテーマの範疇においても、そこから逸脱せず、うまく表現できるなと考えたからです。
というのも私、「定期的にSuperSaw音色を使わないけない症候群」を発症しており、当該音色の全盛はとうに去った現在においても、これがまだ収まっていないんですよ。折角なのでネオ00'sとでもいえるような音づくりも今後模索してゆきたいですがこの楽曲はあくまでもその手前、馴染みあるトランスポップとして仕上げています。
そしてその中核を成すのは音色云々ではなく、やはり旋律なんですよね。この楽曲でいえばサビ末尾部分等々、かつてよくみられた形をまだ懐にしっかり残しているので。適宜出してゆきたいなと。
透澄オプスキュリテ / BΣretta Crossrain
tr.04『ビスクの心臓』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:BΣretta Crossrain
お初です、BΣrettaさん!ゴシック系の個人勢VTuber(Vsinger)さんですね。過去私が関わったボーカルさんでいえば浮森かや子さんあたりに通じるものがある、とても特徴的かつ繊細、そして耽美な歌声の持ち主です。
そんなBΣrettaさんにお寄せする本楽曲は、おそらく今回随一の、私的なステレオタイプのゴシックトラックになると思います。所謂「つかゴシック」ってやつですかね。そもそも今回、他の楽曲においてストリングスアレンジを殆ど行っていないという稀っぷりでして。結果的にそうなったまでなんですが、私的にもこれは意外。旋律的及び和声的な趣が(恐らく)ある、切ないながらもプログレッシブなトラックになっています。
なおタイトルから判る通りドール(ビスクドール)がテーマとなるわけですが、となるとやっぱホラー要素ちょっと入れたいと思いませんか。入れました!イントロの和声や音づくりでちょっとゾゾッときたらばまさに狙い通りです。
MechaNical×NEVERLAND / 小鳥遊めぐみ(桜仔猫*)
tr.03『CorD=Boundary』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:小鳥遊めぐみ
ドリーミンな印象のジャケットイラスト&tr.01とは対照的な、リアリスティックな楽曲を今回私は担当しています。理想と現実、その対比を描いた本作におけるダークサイドトラックが「CorD=Boundary」というわけです。
曲調はタイトなヘヴィロックであり、エフェクティブなピアノトーンや或いはシンセを用いた、些かに退廃味の伴う近未来感をアドオンしています。また部分的にブルガリアンっぽい響きのコーラスを伴わせたりとプログレッシブな要素もあるものの、基本的にはイントロで定義したリズム感や編成でそのまま押し切るタイプのつくりを心がけており、それにより楽曲全体にて一貫したテーマ性を与えています。
そして今回のめぐみさんはですね、声の張り上げや部分的シャウト等々、ロック然とした歌唱が様になっており格好いいんですよ!これにより楽曲全体の勢いやパワーが引き立っているので、私的にもこれは、本楽曲における主たる推し部分ですね。
33th_DISCERE−Veritas liberabit vos− / 小鳥遊まこ(うたのは)
tr.01『愛と学−Amor magister est optimus−』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:小鳥遊まこ
今回はゴシックなテイストでゆきたいという事で、当初私は上々段「透澄オプスキュリテ」の紹介文で述べた様な曲調を意図しデモを書いたんですよ。ところが制作の最中にお話を進める過程でやはりロック色を強めようと思い至り、かくしてこの、まるで地震の様なサビのリズムパターンを土台とするトラックが生まれたというわけです。
という事でこちらもヘビィロックですが、ただラウド系、メタル系の要素が強いですね。ドラミングではまさにツーバス系を想定していますし、ギターバッキングについても16分のブリッジミュートなんかを今回最も多様したのがこの楽曲です。
まこさんの歌唱にいてひとつ面白いのが、作品上の味付けという部分もあるかとは思いますが、テクニカルなメインボーカル×可愛らしいボイスのコーラスという構図なんですよね。本楽曲でもそれが全体に渡り繰り広げられる形でして、絶妙な個性を演出しています。こういうのって机上にて思い至る事はあるにせよ、実際やってみると結構難しい部分出てくると思うんですよ。まこさんはそのへんのバランスの取り方が巧みというか、まあそもそも根本たる歌唱力がやはり高いのでしょう!
Golden Night / 朝木ゆう(Euphony*)
※リンク先はYouTubeの当該作品XFD動画
tr.02『乙☆BONE!サマー!!彡』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:朝木ゆう
前回の『NanosizeMir・水谷・塚越の2022冬参加作品まとめ』にてMVとして先行公開されたこの「乙☆BONE!サマー!!彡」、ついにCDに収録されます。めでたい!楽曲についてのお話は前回書いたので、今回は恐縮ながら省略しますね。
しかし格好いいですね、このジャケット。シティポップみの強いtr.01と相まって、オシャレな印象でとてもイイと思います。また描かれている車が軽だというところもリアリスティックで、現代社会を活きるOL感でてますね。
■水谷・塚越共通
- M3-2023春 頒布作品
Caramel♡Bitter Decoration / Readiness Record(シイザカサユリ
■水谷
tr.01『Caramel♡Bitter Decoration』の歌唱を、Yubaさんとのデュエットとして担当。
■塚越
同楽曲の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱:水谷瑠奈&Yuba、作詞:シイザカサユリ
■塚越
NanosizeMirの「オバケなんてない!」にて絶叫を披露してくださったYubaさんですが、そもそも歌がめっちゃ上手いんですよ。るなちに勝るとも劣らないまでも歌唱力、まじであります。これお世辞じゃないですよ、多分聴けばわかります。
そしてそんな二人のデュエットをというお話を、サークル主であり本楽曲の作詞担当でもあるシイザカさんから戴いたんですが。テーマについて伺う上で「魔法少女」というワードが出まして、何を隠そう私はまどマギシリーズの大ファンなので、それを連想し若干影のある楽曲を書いたんですよw ですが楽曲の雰囲気としてはkawaiiものがベターという判断のもと、装飾的なアレンジを行う形で若干の方向転換を図り完成したのがこの楽曲です。
で、不思議な事に音楽って昔から、例えば明るいイメージのものを表現する際に、(マイナーコードの頻発等)明るくない表現を用いるのがベターとなる場合がしばしばあるんですよね。この楽曲にもまさにそういった側面が見られる気がしており、うまく纏まったもんだなと自負します。なので、要所にて複雑なコード等々用いていますが、雑感としてはkawaii。これでいいわけです。
■水谷
仲良しのYubaちゃん(5歳)と一緒に魔法少女になったよヽ(=゚ω゚=)ノ レガートやスタッカートを意識して全体的にメリハリをつけて、ちょっぴりお姉さんな雰囲気を意識して歌うように心がけました!
Flap my mind / Angelicca(Coma)
■水谷
tr.02『君の愛したこの世界を』、tr.04『泣きっ面にスコール(新曲)』、
tr.06『Take 2(水谷瑠奈Ver.)』、tr.07『光の彼方へ』、
tr.09『Recommence』、tr.10『Gratitude』の歌唱を担当。
tr.06『Take 2(水谷瑠奈Ver.)』、tr.07『光の彼方へ』、
tr.09『Recommence』、tr.10『Gratitude』の歌唱を担当。
■塚越
tr.06『Take 2(水谷瑠奈Ver.)』のピアノ演奏を担当。
■塚越
今回再収録となる『Take 2(水谷瑠奈Ver.)』ですが、当ブログでご紹介したのは2021年の春ですから、制作は実に2年前のことでしたね。
これまで、Comaさんにはコード進行のアドバイスとか随分してきたんですよね。その甲斐あってか、或いはご本人の成長の賜物か、かなりいい感じに楽曲がブラッシュアップされてきたなと感じます。過程で相当はまったらしきぼざろの効果もまたでかかったんだろうな…w
■水谷
今回新たにAngelicca歌唱担当した曲は、なんと失恋ソング! 個人的に失恋といえばバラードというイメージが強いですが、本楽曲は王道ロック基調ということで、悲しさを込めつつもどこか吹っ切るような、力強さを重視した歌唱を目指しました。
今回は以上となります。それでは皆様、よきゴールデンウィークを!またM3にいらっしゃる方は現地で会いましょう。