2023年12月24日

塚越の2023冬参加作品まとめ

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どうもこんにちは!塚越です。暖冬なのだろうと高を括っていたら寒波…まあ冬とはそうあるべきものなんですが、とはいえ寒さは堪えますねぇ。

私は長時間の屋内滞在が苦手なタチでして、こんな時期であれ何であれ外には出たいんですよ。雪が舞う中でも率先して外出しようとするのはなかなかに動物的というか衝動的な振る舞いだなあと最近思うのです。そんな自分は案外と、非常にステレオタイプな芸術家ハダなのかも?

さてさて、2023年冬の参加作品をまとめてゆきましょう!




■塚越個人 - 商業

Little Goody Two Shoes / AstralShift & Square Enix

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※リンク先はSteamの「Little Goody Two Shoes」ストアページ

以下の楽曲の製作を担当(トラックナンバー及びタイトルは Official Soundtrack より)
・tr.56 Das Ende - 作詞・作編曲を担当。歌唱:Yumemi Caelestis

・tr.31 Shrine of the Patroness - Church Theme - 作編曲を担当。
tr.41 Ceramic Grove of Wheat - 作編曲を担当。
・tr.42 Bedwed Forest of Berries - 作編曲を担当。
・tr.56 Das Ende - 作詞・作編曲を担当。歌唱:Yumemi Caelestis
・tr.61 Das Ende - OFF Vocal - 同上。
・tr.64 Andenken ~ Memory - 編曲を担当。

製作 - AstralShiftさん、販売 - SquareEnixさんによるアドベンチャーRPGゲームです。本年10月9日に発売となり、おなじみMetacriticサイトのメタスコアで84を記録するなど評判となりました。プレイヤーからの評価も上々であり、私としても実に嬉しい限り。皆さん、プレイしてくれてありがとう!

ファミ通.comさんも当時、レビュー記事を掲載してくださったので載せておきますね。

残念ながら日本語字幕にはまだ未対応なのですが、ゲーム性としては国内のプレイヤーが極めて受け入れやすいものになっているので、是非とも臆さずプレイして欲しいなと思います。対応ハードはPS5 / Xbox Series X|S / PC(Steam)なのですが、PS5版とXbox Series X・S版は国内未発売なので、我々がアクセス可能なのはSteam版のみということになりますね。現在当該サイトではSquareEnixさんのウインターセールが開催されており、本作も対象で-20%の¥1,936です。買いどき!

そして本作における私の担当楽曲は上記の通り。曲数多いので個別には書きませんが、いずれの楽曲もゲームの世界観やプロットをもとに、AstralShiftの主催さんとの幾度にも渡るやり取りの上で成り立っています。

また唯一の作詞担当曲である『Das Ende』は本作のEDテーマです。マルチエンドであり複数の結末が存在する本作の、それらのすべてを総括する楽曲としてのワード選びを心がけました。

最後に英語コメントも添えておきますね。

Hello to all English speakers!

First and foremost, to those who have played "Little Goody Two Shoes," thank you very much for playing! And to those who haven't played yet but are interested, Let's play it!

I'm "Yuichiro Tsukagoshi", a JP's composer worked on the ED theme and several BGMs for this game (you can see the list of the songs I handled above). I composed them carefully to enhance the enjoyment for players and to create a more immersive experience.

The world of "Little Goody Two Shoes" is incredibly unique and captivating. It skillfully blends retro 90's anime styles, cute and nostalgic fairy-tale features, and chilling horror and occult elements.

Creators gathered from various countries worked hard, transcending language barriers, each striving to bring this world to life. The leader of AstralShift, overseeing these efforts, seemed a bit busier than one might worry about... 😄

Nevertheless, overcoming numerous challenges to bring this work to life and having many players enjoy it brings me great happiness. I hope this feeling reaches everyone!




■塚越個人 - 個人(同人)

Reminiscence / Yuba

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※リンク先はBoothの当該曲頒布ページ

作編曲及びギター演奏を担当。
プロデュース・作詞:シイザカサユリ、歌唱:Yuba

秋から冬への移ろいを歌う当楽曲は、季節をテーマとした連続リリース企画の第3曲目にあたります。比較的アップテンポかつナチュラルで哀愁のある曲調をという要望をうけ、ボーカルを担当するYubaさん持ち前の歌唱力と、そしてボーカリストとしての彼女に対する私的なイメージをも踏まえ、この楽曲を構築しました。

またアレンジメントにおいては部分的なグリッチ処理を用いているのですが、先日の雑談配信でもお話した通り、これは作業当時にYubaさんが若干ダウナーな状態に陥っていた事に端を発するものです。つまりこのアレンジはあの時あのタイミングならではの、いわばダウナーバージョンということですね!エモめな旋律も相まって、イイ感じに緩急ついてるなと自負する次第。

というかこの曲ってYoutubeにも上がってたんですね?私全然知りませんでした…云ってくれればいいのにw ということで折角なので動画リンクも貼っておきましょう。どうやらPCにてBooth上に埋め込まれた動画からYoutubeに飛ぼうとするとエラーがでるようなので。




Enchante / 葉月ゆら

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tr.01 『罪に濡れた魔女』の作編曲及びギター演奏を担当。
作詞・歌唱:葉月ゆら

続きましては3連ゆらさんです!なおここからは冬コミ頒布もある作品なので、ついては彼女の冬コミスペースも記載しておきましょう。

C103 スペースNo: 東館7 a-44ab

さて、この「Enchante」はベストアルバムという名の、「ゆらさんとはこういった雰囲気のボーカリストですよ」という事を改めて紹介するための、いわば名詞的な位置付けの作品となっています(ゆらさん曰く「はじめましてアルバム」とのこと)。

そんな条件にあう楽曲して抜擢された私の楽曲は、2015年冬にリリースされた「罪に溺れた魔女」ですね!とても特徴的なサビ旋律が持ち味の、ダンサブルでアッパーなゴシックトラックです。

現在の私と比較すると音づくりにおいて目指しているところに結構な相違があり、荒削りと思える箇所もありつつ、これはこれでいいな(新鮮だな)と自ら思えますねぇ。というかこのサビ旋律…今書けるかなw ひとふた工夫あって面白いですよね〜これ。



Mell Sweet / 葉月ゆら

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tr.02 『Petite Sorciere -小さな白い魔女-』の作編曲及びギター演奏を担当。
作詞・歌唱:葉月ゆら

次にこちらは、恒例の白ゴス/黒ゴス同時リリース企画のうちの"白"のほう。彼女に寄せる楽曲としては珍しい、スローテンポかつ6/8拍子基調のパワーバラードトラックです。

特に同人においては派手な楽曲を書く者としてのイメージが定着してきている向きもある様な気がしつつ、私はミドル或いはスローテンポの楽曲もとても得意で、割と喜んで書きます。というか私の(ミュージシャンとしての)出自はプレイヤーですから、アップテンポであれスローであれ、自らが演奏しやすい和声やテンポ感こそが結局のところ至高なんですよね。

そしてバトンを渡す相手であるボーカリストゆらさんですが、長い活動歴を経て尚今、明確な成長ぶりを聴いて取れるなと最近感じています。特にこの楽曲ではそれが明確だなぁと。元々多様な表現力をお持ちですが、それが更に幅広になり、懐が深くなりましたよね。すごいなぁ。


Laura Bitter / 葉月ゆら

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tr.02 『sorciere noire -惑いの黒い魔女-』の作編曲及びギター演奏を担当。
作詞・歌唱:葉月ゆら

最後にこちらは"黒"のほう!ダンサブルかつ従来の(私がゆらさんに寄せてきた楽曲たちの)系譜にある、正統派な葉月×塚越曲といえるでしょう。

最近はエレキギターパートをより効果的かつ(他種のダンストラックに対し)明確なアドバンテージとなるような使い方を心掛けており、その為のひとつの解として、かなり局所的・限定的に用いる事が増えています。この楽曲もまさにそれで、例えばサビ前半にはそもそもエレキギターパートが存在せず、対してサビ後半はエレキギターのみでウワモノを構成しているんですよ。超極端。

音づくりは"足し算"主体で行うか或いはその逆、"引き算"を常に意識するかでだいぶ変わります。前者には前者の良さが明確に存在し、それが必要である事も実に多いんですが、ことプログラミングとしての興や趣きをストイックに追求するのであれば断然後者だと思えるんですよねぇ。そんな私の、ある種独善的な遊び心がつまった楽曲といえそうです。




今回は以上となります、宜しくです!

冬コミを経ていよいよ2023年も終わりますね。皆さんにとって今年はどんな一年でしたか?それでは良いお年を!


posted by 塚越雄一朗 at 20:09| Comment(0) | 塚越情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする