2019年12月26日

塚越の2019冬まとめ

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やあどうも、塚越です。
今回は冬コミあわせの参加作品を中心に、更には10月末の秋M3からこれまでの間に手掛けた複数件も含め一挙にまとめていきます。とその前に!


冬コミ(C97)4日目(12/31)、スペースNo.『西J-21a』「ビューティーカルテット」スペースにてナノ旧作すこし置いて貰ってます!
委託作品はこちら。


いずれも持ち込みは少数となりますので、予めご容赦くださいませね。
増税したが価格据え置きだぜ!いまのところはな!



よし、それではいきましょう。

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■冬コミ作品以外



No more sweet / liqueurprime(もちこまめ×鳴紗)

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tr.03「きゃっきゃうふふなパジャマパーティー」の作詞・作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱:もちこまめ&鳴紗


当アルバムはネット音楽イベント『APOLLO10』あわせのものでした。今後はこういった機会も増えるのかもしれませんね〜。なお現在は上記リンクよりいつでもDL購入することができます。

歌詞内容は、おおまかに説明すると「夜にひっそりとパジャマパーティーをはじめる2人だったが、次第にわちゃわちゃと盛り上がってしまい…」というもの。この流れに沿い、楽曲も前半はスイングジャズ調、後半は8ビートのロックポップ調という二面的展開でどんどん盛り上がってゆきます。総じてミュージカル曲のようなつくりとなっており、(かねてより述べてきた通り)その辺りはまさに私の得意どころというか、腕のみせどころというか。ともあれはりきって制作した楽曲でしたね!

お二人のボーカルは、もちこまめさん=はって歌うタイプ、鳴紗さん=ブレーシーなタイプということである種対照的でありながらも、実に息がピッタリ。ユニゾン部分のリンク度なども抜群で、正直私のもとでの歌処理がらくちんでしたw 息が合うって素敵!



Sprouting Dreams / MEM project

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tr.07「Fairy Land」の作編曲及びギター演奏を担当。
作詞:丘野塔也 歌唱:
天宮もなか(天野聡美) 朝比奈ひな(音羽里奏)
月岡みかん(大石歩佳) 柏崎こぐま(優音)

アルバムリリース(11/29)の旨は前回の記事でお伝えした通りですが、その際楽曲の紹介は控えましたので、今回また改めてご紹介。公式アカウントにて歌詞つき動画がアップロードされていますので、こちらにも貼っておきますね!



楽曲は多少の電波味を帯びつつもそれに傾倒しない、メロディックなダンスポップです。いやこの場合、ひとこと「アイドルポップ」でOKかもしれませんね。Aメロ部分はラップ(?)調になっていたり、節々に寸劇パートが存在していたりと、なかなかに豊かな展開性を有します。私的なお気に入りポイントはサビ部分における4人の「おっかけ」フレーズ!サビにおいても『4人ちゃんといるんだよ』というアピールをしつつ、量感を伴って盛り上げる為にはどうすればよいかと考えた末に導き出したのがこれでしたね。

丘野さんによる言葉の紡ぎ方がすごく特徴的(ex.胸元にミルクの匂い抱き 夢と恋に活きている etc...)かつ言葉の響きがよく、これはすごいなあ、いい味でてるなあと思いながら制作にあたっていた記憶があります。実際、本件では作家兼ディレクターとして尽力してくださった旧VA竹下氏宛にラインで、「歌詞めっちゃいい(のでご本人に伝えてください)」などと述べたログが残っています。



PRECIOUS DAYS / ななひら(ADV『じんるいのみなさまへ / 日本一ソフトウェア)』テーマソング)

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表題曲「PRECIOUS DAYS」の作編曲及びギター演奏を担当。
作詞:植木直敬、らいね 歌唱:ななひら

本楽曲も以前一度告知しましたね!この度フルサイズ版がめでたく各楽曲配信サイトよりリリースされましたので、もういちどご紹介。

やさしいタッチのダンスポップ調である本楽曲においてとても重要な点がひとつ。それは『素のななひら歌唱がしっかり(しっとり)聴けちゃう』ということなんです。ななひらさんといえば電波系楽曲を数多く担当されていらっしゃいますが、こんな歌唱もできるんだぞと、そしてそれがまたとても素敵なんだぞと。そんなところをアピールすることに一役買えたら、それはとっても嬉しいなって。

ちなみにフルサイズ版作成にあたり、(ゲーム内にも収録された)ショートサイズ版に対しちょっとミキシングアプローチをかえています。大まかにいえばショートサイズ版はラウドネス優先、フルサイズ版は分離感や聴きやすさ優先といったところでしょうか。この楽曲の制作前後に私は、以前自ら『星ノ唄ミックス』と称していた、だいぶ特殊なミキシング手法の焼き直しといいますかブラッシュアップについて試行錯誤しだしており。そんな側面が本フルサイズ版にも含まれています。


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■冬コミ作品



Gemini Syndrome / La prière(棗いつき×藍月なくる×nayuta)

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tr.03「君よ」の作詞・作編曲及びギター演奏を担当。
メイン歌唱:藍月なくる コーラス:棗いつき/nayuta

棗いつきさん、nayutaさん、藍月なくるさんというお三方による、めっちゃ豪華な合同企画となっています。上述の通り私の楽曲においてはメイン歌唱をなくるさんが担当されており、これは実に初のことです。ありがたや!しかしご縁というのは実に不思議なものでなんと今回、なくるさん関連は2曲あるんですよ(もう一曲については下段でご紹介)。

楽曲はゴシックな風合いを有すダンスポップ調…いや、ポップと云い切ってしまうと語弊がありそうな、とにかくにもシリアスなものです。例えばコーラスまわり等、部分的にアカデミックな作曲手法をかじりつつ、全体的には私個人の感性を頼りに、創作的な(といいますか個性的な)展開を有す楽曲として纏め上げています。前述の通り4つ打ちダンスビートが基調ですが、ストリングス隊や或いはコーラスの比重が高いことも相まって、どちらかといえばシンフォニックな側面の強い楽曲といいそうです。

メイン歌詞は本作品のテーマである「ふたご座神話」の一部をもとにしたもので、こちらもシリアスさをだす為に全編古語調で纏めています。対してコーラス歌詞はすべて造語であり、この造語の紡ぎ方はNanosizeMirで培った手法がベースとなります。総じて私らしい楽曲だなあと自ら思いますね。



Stellalude / Risa Yuzuki

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tr.03「夢みるMilky Way」の作編曲及びギター演奏を担当。
歌詞:Risa Yuzuki 歌唱:Risa Yuzuki & 藍月なくる

Risa Yuzuki(柚木梨沙)さんこと「ゆずりさ」さんによる1stアルバムとなります。お初です、ゆずりささん!かつ私の担当曲は(上段で述べた通り)藍月なくるさんとのデュットとなっているのですが、実はこの楽曲、当初はゆずりささんのソロ曲だったんですよ。作詞過程においてデュエット曲として再編されたという経緯があります。

楽曲は明るくポップでかつキュートなアニソン・キャラソン調。企画当初に「ピチカート音色を効果的に用いた音づくりを」という発案があり、これこそ本楽曲が生まれる原動力であったと云えそうです。ウワモノとしてストリングスをフィーチャーし、ピチカートセクションとレガートセクションとを頻繁に切り替えつつ楽曲に展開性をもたせるという意匠のもと、本楽曲のアレンジは成り立っています。

アルバム収録曲は実にバリエーション豊かで、その中でゆずりささんの様々な側面が聴いてとれます。底知れぬ可能性をお持ちですよね。もし次があったら、ちょっと難しめの曲を書いてみたいなぁなどと考えてみたり。とはいえこの曲も簡単ではないですけど…!なくるさんもまた本当に上手くかつ印象的というか感傷に訴えかける感じの声色の持ち主で、そんな素晴らしい歌い手さんのもとで楽曲を書くことができるのは幸せだなあと感じます。



Tødestrieb / Seardrop(Sennzai)

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tr.06「VICTIM」の作編曲及びギター演奏を担当。
歌詞:Sennzai 歌唱:Sennzai

今回のSennzaiさんのアルバムテーマは「侵蝕」とのこと。私的にこのお話を最初に伺った際、咄嗟に思い浮かべたのは『バイオハザード』だったんですよね(あまりご存知ない方:ウィルスに侵され人がゾンビ化するといった体のホラーゲームシリーズです)。ただ結果的にはそれを想起させるというのとはまた少し異なる形の楽曲として仕上がったんですが、それはあくまでもこの世界線での話で、もしかしたらすごくホラーっぽい曲を書いていた世界線もまたあるかもしれません。いや、話が収拾つかなくなりそうなのでこのへんで自重しますね。

さてさて、そんな(?)私の担当楽曲は、ストリングス刻みをフィーチャーしたシンフォニックかつ重い雰囲気のものです。この冬はコーラスの存在感や或いは処理にひと工夫入れているものが多いんですが、この「VICTIM」はその筆頭といいますか、もうコーラスありきって感じの楽曲構成になっていますね。サビ頭なんてコーラスフレーズこそがメインですし。

この楽曲におけるSennzaiさんによるボーカルは表現豊かかつ所々おどろおどろしいと云えそうな程に鬼気迫るものです。余談ですが歌処理時にボイチャ経由でSennzaiさんのお声を聴いたるなちの第一声は「ビブすげえ!」でした。ビブすげえ!そんな彼女(Sennzaiさんのほう)のテイクに負けぬ様、楽曲もだいぶ個性的なものになっているのではと考えます。


Fluorite / 葉月ゆら

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tr.02「雪の森の孤毒姫 〜Fluoriteの祈り〜」の作編曲を担当。
歌詞:葉月ゆら 歌唱:葉月ゆら

今回のゆらさん作品は、この「Fluorite」と、下段にてご紹介する「Tanzanite」とで対になっています。所謂『白・黒』ってやつですね(なおこちらは白)。2枚組とかではなく、それぞれ独立した作品として頒布されますので予めご注意!

さて、こちらにおける私の担当曲はトランスポップです!といっても平常私がよくやる「トランス調のビートやシンセにエレキギターなどを絡めポップスとして仕上げたもの」とは一線を画す、どちらかといえば純然としたトランスに近い音づくりで今回纏めています。比較的ダンス系楽曲の少ないこの冬における異端枠ともいえそうですね。ご企画にあわせた美しい旋律を書く事を命題とし、それに対し邪魔にならない、上手くフォローしてけるようなアレンジメントを心掛けた末のこの形でした。

これまでの「白・黒」作品同様、楽曲の一部を双方で共有する形になっているのですが、今回の2曲間における共有どころは主に『白の間奏フレーズ=黒のサビフレーズ」です!…などと書ききってしまうと少しネタバレ感もでてきますが、それでもなお双方を聴いた上で恐らく気付きを得られる様な捻り方になっているので、2枚共手にとって戴く場合は是非その辺りにも注目して戴けると嬉しいです。


Tanzanite / 葉月ゆら

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tr.02毒祓いの羊 〜Tanzaniteの生贄〜」の作編曲及びギター演奏を担当。
歌詞:葉月ゆら 歌唱:葉月ゆら

そしてこちらが『黒』たる作品「Tanzanite」です!

比較的重めのロック系楽曲として纏めています。Aメロの大部分をルートCのオンコードで引っ張るんですが、このCのパワーコードは6弦開放で鳴らしているのでつまりドロップCチューニングってやつですか。うちのメインギター(シェクターのヘルレイザーエクストリーム)は元々そういう重めの音づくりに対応する個体ではあるんですが、ここまで下げるとなると流石に普通の弦だとヤバイので、この楽曲の為にヘビーゲージ(太い弦)に張り替えましたよ。なお年末までの間にもう1,2曲程ヘビーロック案件が控えているので、それが終わるまでこいつはこのままにしておきましょう。

メインフレーズ含め、サビにおけるビート感といいますか音符割について結構悩んだんですよね。現状の形は幾つか試行錯誤した中でも比較的不安定めなもので、それもまた面白かろうとチョイスしつつ、最終的にはうまくねじ伏せて安定的に聴かせる為にドラムスだけは4つ打ち気味に鳴らすという落とし所になっています。この楽曲に関してはAメロのビート感などもまた極めて不安定なもので、ある意味それこそが(音づくり上の)テーマというか個性といってもいいかもしれないですね。いずれにせよ普段あまりやらない事を試みた、(私的に)挑戦的な楽曲となっています。



美獣−bijou− / ビューティーカルテット

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・tr.07「つかもうぜ!ゴールデンボール〜やさしくね〜」の
 作編曲及びギター演奏を担当
歌詞:L&C.B 歌唱:ビューティーカルテット with Sexy Voicy Guy達

・tr.01「美獣・萬carat*〜ビューティーカルテットのテーマ〜」の
 アオリみたいなやつを「MC.Tsukagoshi」として担当
歌詞:L&C.B 歌唱:ビューティーカルテット feat. MC Tsukagoshi

・更にるなちこと水谷瑠奈の(自称)クローン(??)
 『トゥルービューティー』がtr.04「TT・トゥルー」の
 リード歌唱、及びtr.01、tr.06、tr.07の歌唱を担当。
tr.04:作編曲:ねぎとろ 歌:トゥルー・ビューティー
tr.06:作編曲:七誌 歌:ビューティーカルテット


最後にこちらの作品です!これはですねぇ…なんなのこれ…なにをどう説明したらいいんだよ!誰か教えてくれw えええっと、まあようはあれですね、平たくいっちゃえば下世話なやつですね。うん。あとブログの横幅せますぎんよ〜。今後広げておこう…。

えーと、ひとまず私の担当曲について書きましょうか。タイトル「つかもうぜ!ゴールデンボール〜やさしくね〜」から恐らく連想して戴けるであろう楽曲の、パロディなのか、或いはそうでもないのかというギリギリのラインを攻めました。そのつもりです!しかし雰囲気だすの結構大変でしたよ。ドラムス(特にスネア)の感じなどは云わずもがな、シンセ音色などについても、普段まったく使わないFMシンセなどを引っ張りだしてみたり、そこでまた操作やら扱いが全然わからん…となっていたり。

で、すべてのボーカルテイクが我が手元に届き、やっと完成した!という段階で既に今月半ばという事で、この時点で本来(プレス納期的に)アウトよりのアウトなんですが、しかしアルバム全体でみればまだ部分的に作業が残っていたりして、最終的には歌唱担当の一人でもあるうんちゃらビューティーさん(もう誰がどれなのかわかってない)がプレス業者に泣きつき、〆を伸ばしてもらってなんとかいけた…!みたいな。いやぁ、完成してよかったよ!とにかく面白いんで是非きいてくださいね!

最後にるなちのクローンだかなんだからしき『トゥルービューティー』さんからコメント預かっています。

みんな✌︎('ω')✌︎きいてね

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今回は以上となります。それでは皆様よろしゅう!そしてどうかよいお年を!!
posted by 塚越雄一朗 at 21:24| Comment(0) | 日々の出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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