2021年04月23日

水谷及び塚越の2021春参加作品まとめ

参加作品まとめ画像2.gif

どうもこんにちは、塚越です。最近PCモニタを上下配置込みの3台に増やした為、いくらかこういった作業もし易くなりました。

それでは2021春の参加作品を纏めてゆきましょう!
今回は水谷の分と私の分とでカテゴリ分けしますね。
なおすべて同人作品であり、初回頒布は4/25開催の春M3となります。


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■水谷瑠奈の参加作品

Crossing Zeal / イケモト(Farthest - コンピレーション)
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歌唱担当:tr.07 Reborn Trigger 作編曲:将 作詞:イケモト

イケモト氏によるコンピレーション企画です。るなちの他、片霧烈火さんやRitaさん等がボーカルとして参加しています。
特設サイト上にボイスコメントが掲載されているので、是非お聴きください!

Gratitude / Coma(Angelicca)
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歌唱担当:tr.01 光の彼方へ 作詞作編曲:Coma
     tr.02 Take 2(水谷瑠奈Ver.) 作詞:Rita 作編曲:Coma
     tr.03 Gratitude 作詞:らいね 作編曲:Coma

Comaさんの個人サークル「Angelica」における、るなちボーカル主体の企画となります。
4/18にUPされたラジオにて、本作について語っています!


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■塚越雄一朗の参加作品

インタステラ / 咲良ゆの(Amelia)
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tr.03『セイレーン』の作詞作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱:咲良ゆの コーラス:香月ゆか

お初です、咲良ゆのさん!発声や発音のはっきりとした、明瞭感と透明感双方が伴うお声の持ち主です。また、本作においてはコーラス担当として、香月ゆかさんにもご参加戴いております。伸びやかなファルセットを主体に、とても表情豊かに歌ってくださっています!

楽曲性としては重めかつシンフォニックなポップロックといった言葉が適切でしょうか。ストリングスパート、コーラスパート、或いはピアノパートといった、本来こういった楽曲においてはオミットされがちなパートをあえて立てている、総じて私らしい、或いはNanosizeMirっぽい?楽曲ではないかと考えます。なお本楽曲での演奏に用いているエレキギターは従来のハイゲインタイプ(ヘルレイザーエクストリーム)ではなく、オーソドクスな3シングルのストラトなんですよ。この辺は気分ですね!要所々々に存在するソロフレーズ等においてその辺りが聴いてとれるかと。

作詞も私担当です。言葉の紡ぎ方はとても独特であると最近云われるんですが、私自身確かにそうだよなとw 作編曲に対し作詞作業は不慣れな点もあり時間がかかってしまう事も多いのですが、ただこれはこれで楽しいものだなと最近感じていますね。なおコーラス部分は全造語です!


花標本乙女-Herbarium Maiden- / 中恵光城(ABSOLUTE CASTAWAY)
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tr.01『彼岸花』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:中恵光城

中恵光城さん、楽曲をご提供するのは結構久々なんじゃないですかね?と思って手元のフォルダ見てみたら、前回は「2019秋」となっていました。2年ぶり!

楽曲はタイトル通り「彼岸花(の擬人化)」とテーマとした、退廃味を帯びたバラードトラックとなっています。初期段階でのご要望として先ず「ジャズっぽいニュアンスをもつもの」とありまして、そこから着想してのこの曲調、モノクロ映画を彷彿とさせる様な風合いを理想とし、それを目指し構築しました。

本作品における「彼岸花」ちゃんはちょっとヤンデレ気味なところがあり、それにあわせてか、光城さんによるボーカルもとても情熱的かつアンニュイな風合いを有すものものとなっています。些か歪んだ、けれども美しい愛の有り様を感じ取って頂けると幸いです!

ところで余談ですが企画について最初伺った際、私は「彼岸花→彼岸島→丸太」を先ず連想したんですよ。なので制作に当たっては先ずそれを全力で忘れる必要があった、という事を述べておきます。


いろは七不思議探訪記 / ななひら(Confetto)
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tr.03『乙女前線!いざ変化☆』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱:ななひら 作詞:まめこ

ななひらさん、つまりはななひーです。今作はジャパニーズホラー、つまりは怪異的なものがテーマという事で、皆さん割とそれを強く意識した楽曲を書かれた様です。ですが私はかなり元気な電波曲をデモとして書いたもので、さてじゃあこれをどう料理して企画に寄せようか、といったやり取りがありましたね。

対処策として「ラウドなアレンジをする事」「和楽器を多めにする事」の2点を挙げ、その事を念頭にアレンジを行いました。特に後者については、アレンジ上においてかなり比重を追いています。以前より例えば上述の光城さんのもとであったり、或いは葉月さんのもと等において和系のアレンジは数多くやってきていたので、その際揃えておいた音色ライブラリが活きたな!と。

作詞はまめこさんです!私自身が是非彼女にと要望をだしたものですが、なにせ直近で書いて戴いていた楽曲が「Baby Romantica / 藍月なくる×まめこ」という事で、今回もパート数盛々で大変なんじゃないかとご懸念であった様ですw 結果的には…まあこちらはこちらで大変であった事は先ず間違いないでしょう。しかしその甲斐あって非常に特徴的なフレーズが散りばめられ、これまた特徴的かつ象徴的なハイトーンボイスで歌い上げるななひーVOと相まって、アルバムの中でも異彩を放つ楽曲に仕上がっていると考えます。


RedemptioN / Sennzai(Seardrop)
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tr.02『可能性の少女』作詞作編曲及びギター演奏
歌唱:Sennzai

いつも極めて表現豊かなボーカルで魅せてくれるSennzaiさんです!今回は作詞も私ということで、ご企画の内容を照らし合わせ、どういった楽曲に構築するかじっくり吟味した上で制作にあたってゆきました。

タイトル通り「可能性」を思わせる、或いは内包した楽曲をという事で先ず私が考えたのは、物理学的なワードを散りばめ、それらを人が有す好奇心といった感情(欲求?)と照らし合わせて書いていったら面白いのでは、という事でした。よってタイトルの『可能性の少女』というのも、実は仮タイトル『物理学と少女』というのが変容した形なんですよ。あとコーラス部分はこちらも全造語です。

楽曲性について4つ打ちダンスビートを基調にシンフォニックなエッセンスを織り交ぜたものです。これまたこのところの私っぽいやつですね!なにせSennzaiさんですから、メインボーカルは勿論、コーラスにおいても大幅な表現で歌い上げてくださる為、迫力と量感がでますね〜。なお比較的オケ厚な私ですが、近年はそれでも少し間引いていく方向にシフトしてるんですよ。しかしこの楽曲は間引かなかったな…w コーラスパート等諸々含め、オケ厚であることにもそれはそれでロマンがあるんですよ!


コーシャスの天秤 / 小鳥遊まこ(うたのは)
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tr.06『Kiss my butt!』作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:小鳥遊まこ

まこさんのもとではロックをやる!というのが兼ねてよりのマイルールなわけですが、その時々で、ロックはロックでも様々な"ロック違い"が生まれてきます。今回もまたその幅を拡げるであろう楽曲に仕上がっています!

アラビアン系の楽曲進行は本来あまり自由の効かないものなんですが、それでも元が単純なだけにある程度やり様もあるんですよ。この楽曲はまさにそんな、「アラビアンっぽさをなるだけ維持しつつ、できる限り自由に和声を展開する」というコンセプトありきで成り立っています。楽曲中においてオンコードを多用しているのはまさにその為です。

ところで本楽曲のサビ部分のキーはC#という事で、エレキギターのチューニングはドロップDの半音下げとなっています。ここまで下げると普通のゲージではもはやダメなので、この楽曲を期にドロップチューニング用の弦に張り替えましたよね。DAW主体で音制作しているとこういった(楽器面での)苦労や工夫からは無縁でいられる事も多いですが、なにせミュージシャンである手前、時々目をかける機会があるというのもまた面白いなと感じます。

まこさんのボーカルはなんだか、回を追う毎に迫力が増している感じがしますね〜。この楽曲でも特にはサビ部分など非常にパワフルに歌って戴いており、それが楽曲全体の勢いを間違いなく押し上げていると考えます。既に無数書いてきているこの組み合わせですが、今なお新たな試みで制作(及び歌唱)に勤しんだり、その上でお互いに新たな発見があったり…継続は力なり、ですね!


恋する蓄音器(グラモフォン)/ 後藤ハルキ(A little bit)
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tr.02『浮世語り』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:後藤ハルキ

蓄音機ってグラモフォン(Gramophone:英 / Gramophon:独)っていうんですね。初めて知りました。なんでも元は商標であったらしく、それが後に一般名詞として定着したようです(by Wiki)。

そんな蓄音機がテーマ及びジャケ画像になっているなっている辺りが本当にハルキさんらしくていいなと思うわけですが、私の担当曲のテーマは「やさぐれ女」ですw 東京事変的なものをサウンドコンセプトとした、アッパーな…これはなんと呼称するのが適切なんですかね?ジャズなのか、ブギなのか。まあそんな楽曲になっています。

昨年冬頃、劇伴仕事に伴いブラス音源を一新したんですよ。これまで割とこの部分はある程度妥協しつつやってきたんですが、さすがにもうそういうわけにはゆくまいな、と。私的にあまり多用するものではないので扱いには幾分か不慣れさも伴うんですが、やはりこれまでよりも良い感じの風合いで纏まる気がしますね。よかったよかった!

ところでハルキさんもまた、(おこがましくも)ここ数作でのご成長が著しいなと感じているんですよ。特に今作ではこれまでにみられなかった表現が多く用いられており、また根本たる声量も(楽曲性による部分もあるとはいえ)かなり上がっていると思います。歌のミックスをしていて、個人的にちょっとハリーコニックジュニアを連想しましたね。かなりキテると思いますよ!


Oracle / 葉月ゆら
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tr.03『闇、溺れる鱗姫』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:葉月ゆら

おなじみ、ゆらさんの白ゴス黒ゴス企画です!そのうちのこちらは「白」の方、ですね。

いってしまえばちょっと懐かしい感じのトランスポップなんですけども、実はこの楽曲の着想を得たのってトランス系とはまったく異なる、とある劇伴曲が切欠なんですよ。それは本楽曲全般にみられる様な、細かなシーケンスフレーズがとても印象的であり、「ああ、これは格好いいな」と。で、それをモチーフに楽曲を構築するにあたり、トランス系のイチ要素として落とし込むのが最もこう、落とし所がよかったんですね。

歌唱面において特徴となるのはメイン及びコーラス双方にみられるファルセット域のハイトーンなのですが、ゆらさんはこの辺りをすごく美しく歌い上げて下さるんですよね。そもそもレンジ(音域)が極めて広い方なので上から下まで縦横無尽に使えるわけなんですが、とはいえやはりオイシイ所というのもあるんですよ。その辺りをどう活かしてゆくかというのが毎度課題となるわけで、この楽曲などはそこに、私的に明確な答えを見いだせた一例といえるかなと自負します。

ところでサビにおけるエレキのバッキング、実はこれ結構大変だったんですよ!これだけハイゲイン系の音作りをしている以上ブラッシングをしてもハーモニクスが鳴ってしまうので、それを以下にねじ伏せつつ、綺麗かつ子気味の良いテイクを録ってゆくか、みたいな。シンセやストリングス等かなり鳴っている箇所なのであまり明確には聴き取れないかもですが、私的な苦労点として残しておきたいなと。


Witchcraft / 葉月ゆら
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tr.03『鱗、装う偽り姫』の作編曲及びギター演奏を担当。
歌唱・作詞:葉月ゆら

こちらは「黒」の方です!

「白」「黒」と2作品制作する場合、白の方は美しさ等を演出する為、幾らか抑え気味に制作する事がこれまでは多かったんです。ですが今回は上述の白からして案外と強調がハデめなので、それを先につくった上での黒はいかにすべきか結構迷いましたね〜。ですがここは「らしくいこう!」という事で、今回の作品群でいえば『RedemptioN / Sennzai(Seardrop)』あたりに近しい楽曲性を有すものに仕上がっています。

ですがなにせ「黒」という事で、相応のダークさが必要となります。今回は音色面というよりは和声といった、ごく音楽的な部分におけるそれの演出に注力しました。以前にも書いたか、私は基本根暗なもので(自分自身そうであると考えているので)、こういったクローズドな(つまり音と音との間隔が近い)、閉じた和声は生理的に得意とするところです。なんというか心地よいんですよね。

ちなみにこの曲調については今現在においても制作希望が挙がっている案件があり、今後も恐らくお世話になるものと考えます。一層突き詰めて、より魅力的かつ唯一無二の要素となり得るまで昇華したいところです。

なおこちらの楽曲においても、特にはサビ後半のメイン、及びコーラスパート等において意識的にハイトーンを用いている箇所が存在します。特にはサビラストのメインの伸ばし(音=High-F#)などもはや拷問に近い音とも思えますが、美しくやってのけるゆらさんには頭が下がる思いです。とはいえあまりご負担を強いてばかりも申し訳ないですし…いっそ次は全体的にすっごい低い曲とかどうですかね。それはそれで辛いな…!


Crossing Zeal / イケモト(Farthest - コンピレーション
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tr.02『Take 2』のピアノ演奏を担当。
歌唱:水谷瑠奈 作詞:Rita 作編曲:Rita

こちらの作品はるなちの項で既に紹介しましたね!私もちょろっとお手伝いしています。

実は上述のピアノ演奏に限らず、アルバム全体におけるハモリの採譜、ボーカルエディット、或いはアレンジやミキシングのチェック等をやっていたりもします。ですがまあ聴いて取れるものでもないでしょうし、あくまでも本作の立役者はサークル主のComaさんと、あとはるなちですからね!仔細なコメントは控えようかと。

ちなみに個人的なオススメはtr.03の「Gratitude」です。オーソドクスなポップロックながらにもとても上手くまとまっており、また随所から「Comaさんらしさ」の感じ取れるトラックに仕上がっていると考えます。るなちの歌唱も映えがありますし、らいねさんによる歌詞もまたいいですね〜。是非聴いてみて下さい!


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今回は以上となります。纏め、結構大変だったな…!w
ですがこれもまた風物詩という事で、今後もバリバリ続けてゆこうかなと。

ところで去る4/18にはるなち出演の「KSL online 2021」がありましたね。お疲れ様回と称し、本ライブについて語らったラジオ番外編を先日ゆるっと収録したんですよ。近々アップしますね!




posted by 塚越雄一朗 at 21:36| Comment(0) | NanosizeMir情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月19日

塚越(と碓氷)の2020冬まとめ

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どうも、塚越です!
最近運動不足が気になりまして、今日は近場でリングフィットアドベンチャーが(定価で)手に入らないか探してきたんですよ。結果としては先ず2店舗あるGEOは全滅、中古ショップには一部置かれていたもののプレミア価格…という感じでした。やはり今尚品薄なんですね。

で帰宅した矢先、Amazonに入荷されている(無論転売ではなくAamazon公式に)のを見つけ、即ぽちったと。もしかして運よかったのかな?いずれにせよこれで運動不足を解消したい!

ということで冬まとめ、いってみましょう。今回はビジュアルアーツさんの『冬フェス2020 in エアコミケ2』あわせの作品onlyなのでリンク等の管理がしやすい!


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オンラインイベント『ビジュアルアーツ冬フェス2020 in エアコミケ2』/ ビジュアルアーツ

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先立ってはまずお詫びから。
早期に纏めようと考えていたのですが、気がついたら今は12/19という事で、『冬フェス2020 in エアコミケ2』におけるグッズ販売前日となってしまいました…申し訳ない!

ビジュアルアーツ社によるオンラインイベントです。イベント要項やスケジュール、注意事項等はすべて上記サイト(画像リンクより)上に判りやすく纏められておりますので、参加される方は是非ともよく御覧くださいませね。


さて、本イベントにおいて私は2作品における計3曲(碓氷さん名義含)の制作を担当しております。以下に書いてゆきます!



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■塚越雄一朗として

Keyセット2020 / Key

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同封のアレンジCD『Brass&Wind Arrange Album 'Blow'』における、tr.01「one's future」、及びtr.07「夏の砂時計」のアレンジを担当。

tr.01「one's future」- 作詞:魁 作曲:清水準一 歌:鈴田美夜子
tr.07「夏の砂時計」- 作詞:魁 作曲:水月 陵 歌:水谷瑠奈(NanosizeMir)


今回のアレンジCDにおける企画テーマは「ブラス&ウインドアレンジ」!という事で私が担当した上記2曲においてもブラスがぱぱっと華やかに鳴っています。

「one's future」はご存知わふーことクド(cv: 鈴田美夜子)が狂おしいほどの可愛らしさで歌唱する、作品『クドわふたー』OP曲です。実はこの楽曲に限らず、今回は全体的に「原曲をとってもx2大事にする」アレンジを心掛けました。当時作品をプレイしたりすることで培った思い出が鮮明に蘇ってくるような…そんな楽曲に仕上げる事を目標としています。

「夏の砂時計」は作品『Summer Pockets REFLECTION BLUE』に収録された、るなちこと水谷瑠奈歌唱のバラード曲です。作曲の水月さんによる特徴的かつ風合いのある和声感はそのままに、ブラスやジャズ的リズム感をアドオンしてゆく様な形で纏めています。伸びやかに歌うるなちの歌唱を最大限に活かすべく、1つ1つの音を丁寧に入れ込みました。



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■碓氷悠一朗として

月の彼方で逢いましょう & SweetSummerRainbow ビジュアルファンブック / tone work's

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同封のアレンジCD『Sparkling tone』における、tr.03「Nostalgic Treasure -Passing Shower Version-」のアレンジを担当。

作詞:白矢たつき Vocal:Luna



こちらの企画テーマは80'sを想起させる「CityPop」!ですが曲調やテンポ感的にファンク / ソウル色をだすのが難しい「Nostalgic Treasure」は、80'sロック的なニュアンスを基調とした、言わば「CityRock」といった雰囲気で仕上げています。

ローをブーストしたヘビィなスネアサウンドや、決して16ビートではない、あくまでも8分のノリでタテを揃えてゆく純然たる8ビート…80'sロックサウンドは、基本的な体裁こそ現在と共通するものの、細部のディティールは現在とまるで異なるアプローチで構築されているんですよね。私は80's直撃世代ではないのですが、こういった企画を期に、目を向けてみるのもまた面白いなと改めて思いました。格好良く仕上がっていると思います!


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今回は以上となります。よろしくです!



ところで以前よりTwitterでちょろっとお話していたNanosizeMirのwebラジオ、名付けて『NanosizeMirのラジオもどき(仮)』の第一回目がつい先程YouTubeにUPされましたよ!アシスタントとして、友人であるきゅうりくんことspikinさんにもご助力いただきました。是非きいてねっ。



私は今回安いチャット用マイクで録ったんですが、なんかオフマイク気味のポジションになっているせいかところどころ声が曇りがちですね。次回マイクかえます&気をつけます!


posted by 塚越雄一朗 at 20:15| Comment(0) | 日々の出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月23日

塚越の2020秋まとめ

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どうも、塚越です!
最近は作業環境における"縦解像度"不足が気になっています。横並びのデュアルモニタでは、ワンウインドウ完結を基本とする現行DAWのUIに対応し辛くなってきました。縦並びにもう一台増やすか、もしくはそろそろうちも4kモニタを導入すべきか。悩みどころですね…。

さてさて、それでは今秋における参加作品を纏めていきましょうか!



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■ゲーム


Little Goody Two Shoes / AstralShift


一部のBGMを担当。
※制作継続中




海外のインディーズゲーム制作チームである『AstralShift』さんが、現在進行系で製作中のゲームです。私はオッカさん
マミュッカ)のご紹介により、本作のBGM制作をお手伝いする運びとなりました。

作品の制作は順調であり、近くにはデモ版のリリース等も予定しているとの事。制作の進捗は上記プラットフォーム及びTwitterページ双方で確認する事ができるので、気になる方は是非チェックしてみて下さいね。

私が担当したBGMのひとつを聴く事ができる動画がTwitter上に公開されておりましたので、こちらにも貼っておきます!





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■ボーカルミックス


ヤンキーボーイ・ヤンキーガール ≪cover≫ - 男女6人合唱


ボーカルミックスを担当。

作詞、作編曲:トーマ イラスト:朔たろ



トーマ氏によるアグレッシブで痛烈なナンバー『ヤンキーボーイ・ヤンキーガール』の、上記6名による歌ってみたコラボ動画です。私の担当はボーカルミックスという事で、つまりは所謂「ミックス氏」ってやつですね!

今回お話をくださったのは、以前には楽曲提供を行った経緯もある鶏子さん。ちょうど夏〜秋の境目で手があいていた事もあり、じゃあやってみるか!という事でお請けしました。ファンクロックの体裁がある一方で現代的なニュアンスの強い楽曲性にマッチする様、タイミングや或いはピッチ感等諸々に気を配りつつ、各々の個性がしっかり活きる様な形を目指しました。

スタイリッシュなイラストや動画演出も相まって、めっちゃイイ感じに仕上がっていると思います。是非観てみて!



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■同人楽曲
(第7回博麗神社秋季例大祭 - 10/18)


人恋し秋の日の祭り
-TABLETALK ROLE PLAY IN TOHO 19- / 天秤亭

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tr.05「KapPadlock」の編曲、ギター演奏を担当。

Original : 神々が恋した幻想郷・芥川龍之介の河童 〜 Candid Friend / 上海アリス幻樂団  
作詞:ららい 歌唱:冬乃桜



初東方曲です!モチーフとなる楽曲は上記の通り、『神々が恋した幻想郷』『芥川龍之介の河童 〜 Candid Friend』の2つ。楽曲中の大部分は前者を基調に、間奏部分やDメロ部分等において、部分的に後者旋律を用いています。

東方曲にはそれこそSTG全盛期の、アップテンポかつ非常にメロディアスなゲームBGMの趣があります。ゲームBGMの在り方が様変わりして久しい昨今においても尚、「俺のルーツはコナミ矩形波倶楽部なんだ!」と言い張る私にとってそれはもう、感慨深い程に共感出来るものです。旋律やコード感は無論のこと、例えば転調や或いは細かなシーケンスフレーズによって齎される絶妙な雰囲気を、手元のシーケンス上にも高い鮮度で取り込みたい…いうなれば楽曲リアレンジにおける命題ともいえる部分に、真っ向から取り組んだ1曲です。

そして冬乃桜さん!歌って戴くのは実に今回が初となります。とても伸びやかかつポップス然とした声色の持ち主で、上記の様な楽曲性においてまさに相性バツグンでした。本楽曲にはロングトーンが多いので、ボーカルさんのお声によってはそこが要因で破綻しかねないんですよ。ロングトーンはまじでむずい!ですが桜さんの歌唱はあまりに自然なもので、ミキシング時にはそうした念など忘れ去っていました。気持ちよく伸ばせるって素晴らしい…!!


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■同人楽曲
(M3 2020秋 - 10/25)


Baby Romantica / 藍月なくる×まめこ

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tr.05「深淵Amnesia」の作編曲、ギター演奏を担当。

作詞:まめこ 歌唱:藍月なくる・まめこ


藍月なくるさんとまめこさんのお二方による、めっちゃ尊いデュエット企画です。私の担当曲においてもまさに、お二人のデュエットが聴けちゃいます。

ミキシングにかかっている段階でひとつ、私は心に決めた事があります。「エロい歌詞をお願いする際には、絶対まめこさんに声を掛けよう!」です。本楽曲の歌詞はフレーズに対する言葉の相性がとても良く、歌い映え&聴き映え感が限凸しており、かつめっちゃエロいんですよ。天才やなと思いましたね。いやぁ、すごいな!しかし常々思うんですが、男性よりも女性が書く歌詞のほうがエロいのって…おっと誰かきたようd

この楽曲におけるストリングス比重は、私の、従来のアレンジメントにおけるそれよりも更に高いものになっています。その上で通常のポピュラー音楽的手法をガン無視したダイナミクス重視っぷりであったり、或いは低域の使い方であったり等、アレンジ/ミックスにおける数多の例外をあえて許容していくといったスタンスで取り組んでいます。長く続くラウドネス(音圧)至上主義への私的なアンチテーゼ、ですかね!

「なくるさんのボーカルは感情の琴線に触れるものだ」と、以前どこかで書いた覚えがあります。で、今回のこの曲って上述の通りエロいわけなんですよ。しかもマミュッカから電波曲までこなすまめこさんが相方とあっては、これはもうASMRしかないんじゃないか…とか思ったりもしたわけなんですが流石にそれはやめておきました。次回がもしあったらちょっと考えたい…かも?



さよなら、モラトリアム。/ ハッカドロップ。(紗智)

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tr.04「踴ルAutomaton」の作詞、作編曲、ギター演奏を担当。

歌唱:紗智


ハッカドロップ。6枚目のアルバムは、コケティッシュかつどことなく退廃味を帯びた雰囲気が特徴的な作品に仕上がっています。そんな中での私の担当楽曲は『退廃味』担当です!

こちらもいうなればゴシック的流れを汲む楽曲となります。といっても私の「ゴシック」は所謂V系等において定義されるそれとは少々異なるもので、総じて私っぽいといえばもう間違いないかなと。エレクトロ系のリズム隊やシンセ音色群等を主体に、刺さるようにタイトな音づくりを目指して全編構築しています。

作詞も私です!「呪われた自動人形」に蹂躙される様を書いています。中二病患者たる、こうしたテーマの楽曲において喜んで作業を進めている私ですが、とはいえ中二病を患っているのみでは、語彙力を蓄えることまでは出来ないんですよ。ということで作詞面においても力をつけるべく、最近は結構本読んだりもします。音に埋もれるのも悪くないですが、言葉に埋もれるというのもまたよきかなと。

紗智さんはアルバム中tr.02及びtr.05において聴いてとれる様な、ガーリィでふわりとした雰囲気がすごく得意な歌い手さんだと、私はこれまで認識していたんですよ。ところが今回の私の楽曲ってふわりとはしていませんよね?それを歌って戴く事でどういった歌唱になるか楽しみにしていました。頂戴したテイクは意外にもパワフルといいますかロック的な表現が随所にみられ、「おお、これはすごいな!」と思いましたね。天性の感覚でしょうか?



SYUWARI*NATUIRO / liqueurprime(もちこまめ)

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tr.03「Liquo-liquo Radio」の作詞、作編曲、ギター演奏を担当。
※クロスフェード試聴は24日公開予定

歌唱&語り:もちこまめ


リアルではもうだいぶ寒い昨今ですが、本企画のテーマはなんと、夏です!イラストも楽曲も、特設サイト上紹介文に至るまで、夏感ぶっちぎりでお届けします。出遅れたのか、或いは約1年分の先読みなのか…なんだかそういうふわっとしたところ、すごくもちこまめさんっぽくていいなあと思います。

ということで、夏気分まで遡って私も参加しました。担当楽曲はなんとラジオ番組的構成となっています!パーソナリティの「MCもちこまめ」と、マスコット的存在「DJめるる」の2人?が夏のヒットソングを流しつつ、リスナーからのお便りに答えたりしながら番組を進行していく…そんな様子を1曲の中にぎゅっと凝縮しました。楽曲紹介やお便りをハイテンションに捌いていくもちこまめさんとめるる…。

楽曲はですね、「夏のヒットソング」という事で、名だたる名曲をちょっとパロったような感じの曲が揃い踏みなんですよ。かつ、サビ部分ではもちこまめさんの『持ち曲』が聴けちゃったりと、なかなかにディープな内容になっています。作詞はすべて私なんですが、特にヒットソングパートにおけるアレさ加減はなかなかのものだと自負します。「汗臭い」とか「虫刺され」とか、歌詞のワードとしては実に稀有なんじゃないかと。

各曲毎に歌唱表現を工夫するもちこまめさんの対応力及び演技力にも是非注目してくださいね。総じてめっちゃ楽しい楽曲に仕上がっているんじゃないかなと!



ユリイカニア / うたのは(小鳥遊まこ)

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tr.01「インフェクション」の作作編曲、ギター演奏を担当。
※SoundClound試聴上ではラストトラックとなります。

作詞、歌唱:小鳥遊まこ


お馴染み、まこさんです。制作においてまず提示されたテーマは『侵蝕』。これを受け「普通の楽曲を書いても面白くないやろ!」と考えてしまったが為、今回も前衛的な曲調で攻めています。まこさんのもとでは本当に色々やれますね!

先ず楽曲の特徴として挙げたいのは、幾度となく伴う、突如としたテンポチェンジ。楽曲の節々において、それに至る切欠や前触れもなく、突如としてそのタイミングはやってきます。それありきでの盛り上げ方やポップス的体裁上での聴かせ方に多少苦労したものの、確固たる形として纏め上げる事が出来るのはやはり、まこさん歌唱の懐の深さあってのものです。

彼女のボーカルはパワー感こそ控えめなものの、それを補って余りあるだけの別要素があるんですよ。例えば揺れの速い、まるでロータリーをかましたハモンドオルガンの様なビブラートであったり、或いは一般的な女性キーレンジを逸したハイ&ロートーンであったり。だからロック系の様な激しい曲調にも決して負けませんし、同時にバラードの様にスローな曲調もより豊かになります。素晴らしいことだ!

なお上述のテンポチェンジも伴いつつ、この楽曲の基調となるのはあくまでもDnB的なリズム感です。最近わりと4つ打ちが多めなんですけど、こっちはこっちで割と好きなんで機会あればもっとやりたいですね。でもこの体裁って案外とベースを動かしづらい(というか、動かしすぎてしまうと雰囲気が薄れる)側面があるので、毎度音づくりには苦労するんですけどね…!


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今回は以上となります。それではよろしくです!
posted by 塚越雄一朗 at 22:08| Comment(0) | 塚越情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月28日

祝!サマポケRB発売☆

るなちだよ(=゚ω゚=)

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6月26日、Keyさんの新作『Summer Pockets REFLECTION BLUE』が発売となりました!
おめでとうございますどんどんぱふぱふー☆
サマポケRBでは、前回に引き続きボーカルを担当しています。

■新挿入歌「夏の砂時計」
作詞:魁
作曲:水月 陵
ボーカル:水谷瑠奈

しっとりと、かつ壮大なバラードに仕上がりました!
ゲーム中では色んなところで聴けるようですので、シナリオや演出込みで耳を澄ましてゲームプレイしていただけると嬉しいです。
私もどこで流れるかな〜ってわくわく楽しみに、ゲームプレイしたいと思います。

また、追加BGMのコーラスも1曲担当しました。
ラヴァラヴァピンポン♪って流れてきたらじっくり聴いてみてください笑。

その他、サマポケ無印から特に変更はありませんが、
挿入歌「羽のゆりかご」
BGMコーラス「さま〜あばんちゅ〜る」
声優「恵」役
上記は引き続き登場しますよ〜。
そして前回の記事でも紹介しましたが、塚越も主題歌「アスタロア」の編曲で参加していますのであわせてよろしくお願いします!

それではみなさん、この夏はサマポケと一緒に、楽しく過ごしていきましょうヽ(=゚ω゚=)ノ
posted by 水谷瑠奈 at 19:21| Comment(0) | 水谷情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月30日

塚越の2020夏まとめ


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どうも、塚越です!
コロナの煽りを受け、あらゆるイベントが中止・延期になりました。夏コミは勿論のこと、KeyさんとこのKSL2020もやはり。直近ではアニサマ2020延期が公式にアナウンスされましたね。

去る25日に緊急事態宣言は解除されたものの、今尚テレワークを継続している企業があったり、各お店の営業時間が短縮されたままであったり、或いはいまだ社会全体に自粛ムードが漂っていたりと、コロナに伴う異常事態が収束するまでには至らない…といった今時分です。

そんな最中で発表・公開が先延ばしになってしまった楽曲も複数ありつつ、今回こうして無事「夏まとめ」記事をUP出来る事が有難いなあと感じます。ではいってみましょうか!


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■商業作品(全年齢)


Summer Pockets REFLECTION BLUE / Key
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テーマソング「アスタロア」編曲及びギター演奏を担当。

作詞:魁 作曲:折戸伸治 歌唱:鈴木このみ

2018年6月19日に発売となったADV「Summer Pockets」の系譜である新作、『Summer Pockets REFLECTION BLUE』のテーマソングです。既に各楽曲配信サイトにてフルverが販売されています!


■OPムービー(「アスタロア」Short Ver.)


'00年代感といいましょうか、どことなく懐かしさの漂う本楽曲のサウンドイメージは折戸さんにより、ラフの段階から既に打ち出されていました。これを受け私は、そのイメージを強く推し進め、かつOPとして相応しいだけのアグレッシブさや、或いは本作らしい"夏"感を与えるべくアレンジを行いました。

鈴木このみさんの歌唱は(周知の通り)力強い中にも繊細さが伴うもので、大幅な抑揚を有す本楽曲に、更に大きなうねりを齎しています。畳み掛ける様に歌い上げるサビ旋律などまさに、押し寄せる波さながらに…!

そして何を隠そう本作のいちファンである私自身、楽曲中で紡がれている言葉のひとつひとつが実に気になるところです(なお今回は編曲者という立場上、物語に関わるプロット等は一切受け取っていません)。つきましては発売予定日である6/29を新鮮な気持ちで迎える為、この記事のUPをもちまして私は、本楽曲の制作陣である旨をいったん忘れておこうと考えます。よし、忘れたぞ!!!

なお本作においては水谷も挿入歌等の歌唱担当として参加していますが、その旨については後日、きっと水谷本人が書いてくれるかと。期待しましょう!



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■商業作品(成人向、碓氷悠一朗として)

月の彼方で逢いましょう SweetSummerRainbow
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挿入歌「Nostalgic Treasure」、
及びイメージソング「でんじゃらすきゅーとはっかーレインちゃん 佐倉雨音ver.」
双方の作編曲及びギター演奏を担当。

「Nostalgic Treasure」
作詞:白矢たつき 歌唱:Luna
「でんじゃらすきゅーとはっかーレインちゃん 佐倉雨音ver.」
作詞:白矢たつき 歌唱:佐倉雨音(CV.くすはらゆい)


昨年6/28に発売され好評を博した「月の彼方で逢いましょう(略称:つきかな)」のアフターストーリー版である本作、作中の登場人物である佐倉雨音ちゃんにスポットをあて、物語が展開されます。また、同時発売となったCD『月の彼方で逢いましょう SweetSummerRainbow Vocal & VoiceDrama Collection』内にて、両楽曲のフルverが収録されています。

「Nostalgic Treasure」はテンポ速めのポップロックナンバーであり、疾走感の伴うビートや、ダウンチューニングベースで重めのギターバッキング等にのせ、Lunaが雨音ちゃんの心情を歌い上げます。ともすればしっとりした雰囲気で組み立てるのもアリなナンバーでしたが、前作の雨音ルートED曲であった「After Rain」における曲調等も反映し、この形に。

■「Nostalgic Treasure」Short Ver.


「でんじゃらすきゅーとはっかーレインちゃん 佐倉雨音ver.」は旧作においてLunaが歌唱したオリジナルバージョンの形そのままに、雨音ちゃんのcvであるくすはらゆいさんのボーカルを新録したものです。よって今回の私の担当はミキシングのみということですね。電波曲である本楽曲はメイン以外にも「ハモリ」「合いの手」「コーラス」「セリフ」といった多くのパートが存在しますが、今回はすべてくすはらさんがご担当されています!

■「でんじゃらすきゅーとはっかーレインちゃん 佐倉雨音ver.」Short Ver.




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■同人作品


Ambivalen¢e / Sennzai
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tr.01「生誕アンビバレンス」の作編曲、ギター演奏を担当。

作詞:結崎有理 歌唱:Sennzai&Sennzai

Sennzaiさんといえばその類まれなる歌唱力に定評のある歌い手さんですが、なんと本アルバムにおいては一人二役、つまり二通りの声色を見事に演じ切っています。私が担当する「生誕アンビバレンス」は、『本来のSennzaiさん』と『幼いSennzaiさん』によるデュエット曲という事で、制作当初よりどの様な仕上がりになるのか、私自身とても楽しみにしていました。

『幼いSennzaiさん』は、俗にいうロリボイス的なニュアンスとは一線を画す、例えるならばボーイソプラノ(=変声期前の少年が歌うソプラノ)的な雰囲気があるなと感じます。よって非常に純粋といいますか無垢な印象を有しており、そしてその印象は本楽曲の歌詞における、自らを諭す様な言葉の数々と実にうまく調和し、とても深遠な物語性を思わせるものへと昇華しているなあと。

定かな記憶ではありませんが、女性が声楽的な発生法を駆使し続けた場合に、そういった(変声期前の少年の様な)声帯へと変容するケースがあると昔聞いた覚えがあります。いや、まじであやふやな記憶なので鵜呑みにしないでくださいねw Sennzaiさんがどういった経緯でその歌唱力を得るに至ったのか私は存じ上げませんが、二色の声をミキシングしている最中にふとそんな話を思い出しました。

楽曲のほうは(恐らく)非常に私らしいイントロフレーズから始まり、緩急をつけたヒラウタ部分を経て4つ打ちビート主体のサビへと繋がってゆく、展開性に富んだ形になっています。恐らく1,2年くらい前の私であればこういったテイストの楽曲はエレクトロな音づくりを主体に纏めたものと思いますが、このところはなんだかその辺りの趣向が若干薄れたというか、気分的に少しアコーティック寄りなんですよ。本楽曲のドラムスはリズムボックス系のキックやハットと生ドラムシミュとのハイブリッドなんですが、そういった部分がここ最近のマイブームだったりします。


Secret Rose Garden / 葉月ゆら
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tr.02「Werewolf」の作編曲、ギター演奏を担当。

作詞・歌唱:葉月ゆら

おなじみ葉月さんです!今回も「ゴシック」というテーマのもと、あらゆるベクトルの楽曲が目白押しとなっています。そんな中にあり、メタル系の曲調で攻めた今回の担当曲「Werewolf」は、OPを経て1曲目という立ち位置にありながら随分異彩を放っていたなと、今改めてクロスフェードデモを聴いていて思いましたね。

「メタル」と一口にいってもメロディックなものからハードコアやデスまでそれはもう色々ありますが、私個人としては概ねすべて好きだったりします。とはいえ私は学生時代をパンク系(メロコア系)バンドマン(なおドラマー)として過ごしたので、ミュージシャンとしてメタルに深々と染まった経緯というのはないに等しいのですが。

本楽曲は北欧メタル的な雰囲気をモチーフとしており、それにあたり拍子も3/4(もしくは6/8)基調ということで、字面上では若干特殊なリズムで構成されているという事になります。ですがその特殊感が全然ない…!?それというのも恐らく、スラッシュビートの懐の深さというか、むしろ1拍内にキックとスネアアタック双方が収まり切ってしまう圧縮感によるところなのかなあと。この辺りはちょっと新たな発見でしたね。

「北欧」ベースの楽曲を提示した事で葉月さんは歌詞内容を入念に精査されていたご様子でした。結果として編み出された「Werewolf(=狼男)」というイメージと、それを擁す物語性とは楽曲にとてもマッチしており、正直頭が上がらないですね…葉月さんは本当にすごいと思います。歌唱においてはサビ末尾のフレーズの歌い上げ方などになんだかめっちゃメタルっぽさがあり大好きですw


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今回は以上となります。それではよろしくです!
posted by 塚越雄一朗 at 22:47| Comment(0) | 日々の出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする